VRChatにおけるUnityバージョン管理の基本について

VRChatにおけるUnityバージョン管理の基本について

VRChatでアバターやワールドを正しくアップロードするには、Unityのバージョン管理が重要です。本記事では、推奨バージョンやVRC SDKとの互換性、エラー回避のポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。

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VRChatにおけるUnityバージョン管理の基本

VRChatでは、Unityというゲームエンジンを使ってアバターやワールド(自作ステージ)を作成します。
ただし、常に最新のUnityが使えるわけではありません。
なぜなら、VRChat側が特定のUnityバージョンに合わせて動作するよう設計されているからです。

 

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推奨されるUnityのバージョン(※2025年7月時点)

在の公式推奨バージョン:

Unity 2022.3.6f1(LTS)

 

※2025年7月現在、VRChat公式がサポートしているバージョン。
Unity Hubから 「Unity 2022.3.6f1」 をインストールする必要があります。

 

このバージョンは LTS(Long Term Support) 版で、長期的に安定して使えることが保証されています。

 

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VRC SDKとの互換性について

VRChatで使うSDK(ソフトウェア開発キット)は大きく分けて2種類:

SDK名 用途 説明
VRC SDK3 - Avatars アバター作成用 表情、リップシンク、ステーション(椅子など)などが扱える
VRC SDK3 - Worlds ワールド作成用 ワールド内のギミック(ポータル、イベントなど)を制御

 

これらは、Unityの正しいバージョンで使わないと正常に動作しません。

 

たとえば、Unityのバージョンが1つでも違うと「Uploadボタンが出ない」「エラーでビルドできない」といった問題が起きます。

 

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よくあるトラブルと対策

トラブル内容 原因 解決策
SDKを入れても何も表示されない Unityのバージョンが非対応 推奨バージョンに合わせてUnityを再インストール
アップロードできない VRC SDKが古い or Unityの不一致 VRChat公式サイトから最新のSDKを再ダウンロード
ビルドでエラーが出る 他のアセットと競合 最小構成でテストしてみる(新規プロジェクト推奨)
バージョンアップはどうやって確認する?

VRChat公式がバージョンを更新すると、次の場所でアナウンスされます:

 

VRChat公式Discord

 

VRChat Documentation

 

VRChatアプリ内のアップロード画面に表示される警告

 

Unityバージョンを変更する時は、プロジェクトを完全にバックアップしてから行うのが安心です。

 

Unity Hubでのバージョン管理のポイント

1.Unity Hubをインストール

 

2.「インストール」タブから 2022.3.6f1 を選択

 

3.モジュールで「Windows Build Support(IL2CPP)」を必ずチェック

 

4.プロジェクトを新しく作成 or 既存プロジェクトのUnityバージョンを切り替え

 

補足:バージョンのずれが致命的な理由

VRChatは非常に複雑な同期処理やリアルタイムのアバター動作を含んでいるため、

 

Unityの細かい内部挙動まで考慮して開発されています。
そのため、推奨以外のバージョンで動かすと不具合が起きやすく、
最悪の場合「アカウントBAN対象になるコンテンツ」をアップロードしてしまう危険も。

 

まとめ

・VRChatではUnityのバージョンを厳密に守る必要がある

 

・推奨は「Unity 2022.3.6f1」+最新のVRC SDK

 

・Unity Hubでバージョンを管理・切り替えしながら作業を行う

 

・非対応バージョンではアップロード不可・エラー発生の可能性あり