VRChatでの体験をよりリアルに、そして感情豊かにする技術のひとつが「フェイストラッキング」です。
これは、自分の顔の表情をアバターにリアルタイムで反映させる仕組みで、まるで“アバターの中に自分が入り込んだ”ような没入感を味わえます。
その中でもよく使われているのが iFacialMocap や VTube Studio を使った外部連携です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は基本を押さえれば誰でも使いこなせます。
iFacialMocapは、iPhoneのFace ID機能(TrueDepthカメラ)を使って、目や口、眉の動きを高精度で読み取るアプリです。
アプリでキャプチャされた顔の動きは、PC側へデータとして送られ、VRChat内のアバターにリアルタイムで反映されます。
・iPhone(Face ID対応モデル)
・iFacialMocapアプリ(iOS)
・PC側の受信ソフト(iFacialMocap Receiver など)
・OSC対応アバター(VRChat内)
1.iPhoneとPCを同じWi-Fiに接続
2.iFacialMocapアプリを起動し、顔をカメラに向ける
3.PC側で受信アプリを起動し、iPhoneのIPアドレスを入力
4.VRChat内でOSC対応アバターを読み込み、連携完了!
細かな設定をすれば、ウインク・頬の動き・口パクの強弱まで反映できます。
「笑顔で話すとアバターも自然に微笑む」──そんな体験が、すぐに実現できます。
主にVTuber向けに開発された配信ソフトで、ウェブカメラやiPhoneを使って顔の動きを読み取ります。
最近ではOSC経由でVRChatと連携させ、アバターの顔だけにVTube Studioの表情データを送ることができるようになっています。
・Mac/Windows対応
・カメラがなくてもiPhoneで利用可能
・iFacialMocapよりもUIが柔らかく、扱いやすい
・表情プリセットや手動制御も可能
1.VTube Studioで顔を読み取り
2.OSC設定でVRChatとつなぐ
3.自分の表情に合わせてアバターの目や口が動くように調整
特に配信者や、顔出しせずに豊かな感情表現をしたい人におすすめです。
・リアリティの強化:言葉だけでなく、表情で感情を伝えられる
・コミュニケーションが滑らかに:うなずきや驚きのリアクションが伝わる
・新しい自分の表現:現実では出せない“理想の表情”を演出可能
アバターはあなたの“もうひとつの顔”。そこに本物の表情が加われば、VR空間はまさにもう一つの現実になります。
フェイストラッキングは、技術的な面と感情的な面、両方において「VRでの自分らしさ」を広げてくれるツールです。
最初は設定が少し難しく感じるかもしれませんが、一度つながってしまえば、もう手放せなくなるはず。
VRChatの中で、もっと“あなたらしく”表現してみませんか?