VRChatでは、世界中の人と自由につながれるのが魅力ですが、時には「ちょっとこの人とは関わりたくないな…」と思う場面も出てくるかもしれません。
そんなときに役立つのが、「ミュート(Mute)」と「ブロック(Block)」の機能です。
この2つの機能は、自分の心と空間を守るための**“バーチャル防音壁”**のような存在。
ここでは、それぞれの違いや使い方、注意点まで、わかりやすく説明します。
「ミュート」は、その人の声だけを聞こえなくする機能です。
たとえば…
・声が大きすぎてびっくりする
・マイクの雑音がひどくて気になる
・一時的に静かにしたい人がいる
こんなときに、その人をミュートにするだけで音声をカットできます。
相手には「ミュートされた」とは通知されないので、関係性を悪くする心配もありません。
これだけでOKです。再び声を聞きたいときは、もう一度「Unmute」すれば戻ります。
「ブロック」は、その人の存在自体を“視界から消す機能です。
声もアバターも見えなくなり、まるでその人が空間にいないかのように感じられます。
たとえば…
・ 攻撃的な発言をされた
・セクハラや不快な行動を受けた
・繰り返し嫌な思いをさせられた
そんな深刻な場合には、ブロックで完全に遮断しましょう。
こちらも、相手にブロックしたことは通知されません。
ブロックされた相手はこちらのことも見えなくなり、双方向での接触が断たれます。
機能 | 効果 | 相手に通知される? | 声は? | 姿は? |
---|---|---|---|---|
ミュート | 声だけが聞こえなくなる | されない | ❌ | ✅ |
ブロック | 声も姿も見えなくなる | されない | ❌ | ❌ |
「少し気になる」程度ならミュート、
「もう関わりたくない」ならブロック、
というふうに使い分けると、心地よい空間を自分で作りやすくなります。
人によっては、「ブロックするのって悪いことじゃない?」と感じるかもしれません。
でも、それは自分の心を守るための自然な行動です。
リアルの世界でも、居心地の悪い場所からは離れることがありますよね?
それと同じで、VRChatでも「安全と快適さを選ぶこと」は大切なマナーです。
セーフティ設定:見たくないアバターやエフェクトを制限できます
パーソナルスペース:他人が近づくと自動で見えなくなる機能
フレンド限定のインスタンス:信頼できる人たちだけで集まれるワールド
これらと併用することで、さらに安心できる環境を作ることができます。
VRChatは、自由で多彩なコミュニケーションが魅力です。
けれど、無理してまで誰かと関わる必要はありません。
ミュートやブロックは、“自分らしく楽しむためのツール”。
自分のペースで、気持ちよく過ごせる空間をつくっていきましょう。