〜カスタムアバター制作を依頼する(コミッション)という選択〜
VRChatでは、他の誰とも被らない「自分だけのアバター」で過ごすことが一つの大きな楽しみです。市販のアバターも素敵ですが、理想通りのキャラに出会えないこともありますよね。そんなときに注目されるのが“コミッション”という方法。これは、3Dモデラーさんにアバターをオーダーメイドで作ってもらうことです。
「コミッション(Commission)」とは、クリエイターにお金を払って、作品を個別に制作してもらう依頼形式のこと。VRChatの世界では、アバターや衣装、小物、表情追加など、幅広い内容で依頼が行われています。
・完全オリジナルアバター
→ 自分の考えたキャラクターを一から3D化。立ち絵やイラストがあれば、それを元に作ってくれる人も多いです。
・既存モデルの改変
→ 販売されているアバターをベースに「髪型だけ変えたい」「目の色を変えてほしい」など、部分的なカスタム依頼。
・衣装・アクセサリー制作
→ 特定のイベント用コスチューム、リアルとリンクしたファッションなどを追加。
・表情・ギミック追加
→ 喜怒哀楽の表情や、まばたき、エモートアクション、リップシンク対応など。
① 依頼先を探す
・ TwitterやX(旧Twitter): #VRCアバター制作依頼 などのハッシュタグで探す
・ SkebやSkima:イラスト寄りの依頼サイトだが、3D依頼を受ける人も
・VRChat内での紹介やDiscordサーバー:意外と“繋がり”がチャンスになる
② ポートフォリオを見る
その人がどんな作品を作ってきたか、そして価格帯や納期感などもチェック。SNSで実績を載せてる人が多いので、雰囲気が合うか確認しましょう。
③ 依頼内容をまとめる
口頭で伝えるだけだと誤解が生じることも。以下のような項目を事前に整理しておくとスムーズです:
・使用目的(個人利用・配信で使いたい等)
・元となるイメージ(イラスト、参考画像など)
・モデルの仕様(身長、性別、髪色、服装)
・表情・動きの希望(リップシンク、表情切替、アニメーション)
・使用プラットフォーム(VRChat用、VRCSDK3対応希望など)
・納期希望と予算
④ 見積もりと相談
クリエイターとDMやメールでやりとりをします。大事なのは「お互いに無理なく進めること」。やり取りが丁寧な人は、仕上がりも丁寧なことが多い印象です。
⑤ 制作〜確認〜納品
制作の途中で中間チェックが入ることもあります。「表情これでOK?」「服の色このままでいい?」など確認がある場合は、返信もなるべく早く返すとスムーズです。
内容や技術力によって大きく変動しますが、大体の目安は以下の通りです:
内容 | 料金の目安 |
---|---|
フルスクラッチアバター | 3万円〜15万円以上 |
改変のみ | 5千円〜3万円 |
衣装・小物追加 | 3千円〜2万円 |
表情追加やエモート作成 | 3千円〜1万円 |
価格が安すぎる場合は逆に注意! 労力に見合わない価格ではクオリティや権利関係にトラブルが起きることも。
・商用利用の範囲を確認しよう
配信や動画投稿で使う予定があるなら、最初にその旨を伝えておくことが重要です。
・著作権とライセンス
出来上がったモデルの「権利」がどこにあるのか、改変・再配布は可能かなども明記してもらいましょう。
・急ぎ依頼は避ける
「納期まで1週間で!」のような依頼は、断られることが多いです。時間に余裕をもって相談しましょう。
・自分だけのアバターでもっとVRChatを楽しみたい人
・配信や動画用にブランディングされたキャラが欲しい人
・モデル制作の知識がないけど、プロに任せて安心したい人
VRChatのコミッションは、単なる“買い物”ではなく「誰かと一緒に作品を作る体験」でもあります。細かな要望を聞き取りながら、理想のアバターが形になっていくプロセスはワクワクそのもの。
もし「こういうの作ってもらえるかな?」と迷ったら、まずは気になるクリエイターさんに気軽に声をかけてみましょう。誠実にやり取りすれば、きっと素敵な“あなただけの分身”に出会えるはずです。