メタバースが広がる中で、自作のアバターやワールドをオンラインで販売する人が増えています。その中でも人気なのが「Booth」と「Gumroad」というプラットフォーム。ここでは、これらのサービスを使って自分の作品を販売する方法と、気をつけたいポイントをやさしく解説していきます。
Pixivが運営する日本発のマーケットプレイス。特にクリエイター向けで、同人誌や3Dデータ、デジタル素材の販売に強みがあります。メタバース向けのアバターやワールドデータも多く取引されています。日本語対応なので、日本のユーザーにとっては始めやすいのが特徴です。
世界中のクリエイターが使う販売プラットフォーム。英語圏のユーザーも多く、アセットやツール、チュートリアルなどのデジタルコンテンツを販売するのに適しています。販売ページのカスタマイズ性が高く、海外展開を視野に入れるならGumroadがおすすめです。
オリジナルキャラクターや衣装付きアバター。カスタムしやすいモデルや、表情豊かなフェイシャル設定付きのものが人気です。
カフェ、夜景スポット、ファンタジー世界など。ユーザーが集まったり、くつろいだりできる空間デザインはニーズが高いです。
アクセサリー、服、アニメーション、シェーダーなどのアバター用追加アイテムも需要があります。
① モデル・ワールドを制作する
UnityやBlenderを使って、3Dアバターやワールドを制作します。VRChatの規格(例:VRM形式やVRCSDK3など)に合わせて作成しましょう。
② 利用規約を設定する
「商用利用OKか?改変していいか?」など、購入者が混乱しないように、利用条件を明記します。Boothなら「利用規約テンプレート」があるので参考にすると便利です。
③ プラットフォームに登録
・BoothはPixiv IDで登録
・Gumroadはメールアドレスで登録
販売アカウントを作り、作品ページを作成します。作品の特徴、こだわり、使い方を丁寧に説明することがポイントです。
④ ファイルをアップロード
UnitypackageやFBX、テクスチャ画像など、必要なファイルを整理してzipでまとめ、アップロードします。
⑤ 価格を設定し、公開
値段は作品のクオリティや相場を見て設定します。目安としては、
・アバター:2,000~8,000円
・ワールド:1,000~5,000円
からスタートすることが多いです。
購入者は「どんな人向けなのか」「使い方は簡単か」「改変はしやすいか」などを気にします。わかりやすく誠実に書くと安心感につながります。
ビジュアルでの訴求はとても大事。背景がシンプルすぎたり、暗すぎたりすると印象が悪くなります。VRChat上での使用例があると効果的です。
作品を投稿しただけでは売れにくいのが現実。TwitterやThreads、VRChatのコミュニティなどで「こんなの作りました!」と紹介することで、認知度が上がります。
・著作権に注意
他人のモデルや素材を無断で使うのはNG。無料素材でも利用規約をしっかり確認しましょう。
・サポート体制の用意
購入者から「うまく動かない」などの問い合わせが来る場合があります。最低限のサポート対応ができる準備はしておきましょう。
・税金や確定申告
副業・本業問わず、一定以上の売上が出たら確定申告が必要になることも。収益が出た場合の管理も意識しておくと安心です。
BoothやGumroadは、メタバースクリエイターにとって強い味方です。自分の作品を「データ」として届けられることで、場所や時間を選ばずに価値を提供できるのが最大の魅力です。
始めの一歩は少し不安かもしれませんが、最初は小さなアセットやアクセサリー販売からでもOK。大切なのは、自分の作品を誰かの「楽しい」に変えるという気持ち。ぜひあなたの世界観を形にして、多くの人に届けてみてください。