VRChatは、アバターやワールドを自由に作れる魅力的なメタバースプラットフォームです。
しかし、その自由さの裏には、ユーザーが気づきにくいセキュリティ上の落とし穴があります。
特に注意すべきは次の3つです。
アカウント乗っ取り
概要
VRChatのアカウントは、アバター・フレンドリスト・ワールド履歴など、あなたの“VRの生活”が詰まっています。
もし乗っ取られれば、アバターや有料アイテムを勝手に使われたり、フレンドに詐欺リンクを送られる危険があります。
原因になりやすい行動
・同じパスワードを複数のサービスで使い回す
・フィッシングサイトでログイン情報を入力してしまう
・公共Wi-Fiでのログイン(盗聴リスク)
対策
・二段階認証(2FA)の有効化:公式アカウント設定から必ずオンにする
・パスワードは長く、サービスごとに別のものを使う
・不審なリンクや招待コードは絶対に踏まない
DDoS攻撃
概要
DDoS(分散型サービス拒否攻撃)は、相手のネット回線やサーバーに大量のアクセスを送りつけ、接続不能にする攻撃です。
VRChatでは、ワールド参加時に取得したIPアドレスを悪用されるケースが報告されています。
具体的な被害例
・プレイ中に突然ラグがひどくなる
・強制的にログアウトさせられる
・PCやネット回線全体が数時間使えなくなる
対策
・VPNを使用してIPアドレスを隠す
・知らないユーザーが招待する“非公開ワールド”には参加しない
・不審なプレイヤーに遭遇したらブロック&通報
非公式Modの危険性
概要
一部のユーザーは、見た目を変えたり便利機能を追加する“非公式Mod”を利用しています。
しかし、VRChat公式はこれらのMod使用を禁止しており、違反するとアカウント停止の可能性があります。
さらに、非公式Modはプログラムの中身が保証されておらず、マルウェアが仕込まれていることもあります。
危険なケース
・Mod経由でキーロガー(入力情報盗み出し)が仕込まれる
・アカウント情報やIPアドレスが第三者に送信される
・実は裏で仮想通貨マイニングをされる
対策
・公式が提供する機能・アバター・ツール以外は使わない
・「便利だから」と安易にModを導入しない
・信頼できる情報源(公式フォーラム、公式Discord)で最新の安全情報を確認する
VRChatは魅力的な空間ですが、安全対策を怠ると「楽しいVR生活」が一瞬で壊されるリスクがあります。
・アカウント乗っ取り対策 → 2FAとパスワード管理
・DDoS対策 → VPNの利用と不審ワールド回避
・非公式Mod回避 → 公式ツールのみ使用
これらを守れば、セキュリティリスクを大幅に下げることができます。
安心・安全なVR体験のために、日頃からの意識が何より重要です。